大阪市内各区の町の様子から災害リスクを見つけ、備えにつなげる連載です。
第2回は旭区を訪問し、花田公絵区長にお話を伺いました。
【旭区の特徴】
・人口91,619人、世帯数43745、面積46.32㎢(平成27年国勢調査)
・旭区は大阪市の北東部に位置し、淀川の左岸(海に向かって左、南側)
・古くからの住宅地が多い。木造住宅密度は全国第5位。
・淀川と大和川から運ばれた土砂によってできた土地のため、昔から長雨が続くと川が氾濫し、大きな被害を受けることが多かった。
【旭区の災害リスク】
・淀川、城北川が近くを流れているため直下型地震に伴う河川の氾濫。2〜3メートルの浸水が予想されている。
・古い木造の一戸建てが多く、細くて狭い道が多いため火災が起きると消防車が入れない場所が多く、大規模火災が起きやすい。
【旭区の災害対策】
・河川の氾濫を防ぐため、国がスーパー堤防を整備しており、区では堤防用の物資を入れる倉庫をいくつも作って備えている。
・大規模火災を防ぐため、町内に大型の消火器を設置している。
・いつ災害が起きてもすぐに対応できるよう区役所の職員の人が毎日交替で宿直している。
・災害用備蓄物資は今のところ1日分しかないので増やそうとしている。
【防災のために小学生ができること】
・小学生は自分が住んでいる地域のことをよく知っているので、災害が起きたらどこに逃げるのが一番安全か考えてみてほしい。
・自分の命をまず守るということを考えてほしい。
・非常用リュックの中身の点検など家族と一緒にできることから始めてほしい。
【インタビューを終えて】
・旭区はあまり行ったことがない場所だったけれど、天王寺区と違って近くに大きな川があったり、古い町並みが残っていたり、災害が起きたときのリスクがとても違うことが実感できた。
・区役所には旭区の地図が壁にいつも貼ってあって、災害が起きたときにいち早く区内の情報が共有できるように工夫されていた。職員の人が毎日区役所に泊まって地域を見守ってくれていることを知って安心した。
・実際に災害用の無線機や大型の消火器を見せてもらえてよかった。
花田区長、福永課長代理、ありがとうございました。
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